美容業界(美容師、エステティシャン等)の残業

美容師やエステティシャンはサービス残業になりやすい

美容師やエステティシャンはサービス残業になりやすい

美意識の高まりから、最近は美容業界にも従来型の美容師や理容師だけでなく、エステティシャン、ネイリスト、スタイリスト、アロマセラピスト等、様々な職種が登場しました。
美を追求することはとてもやりがいのある仕事ですが、あなたは残業代の支払のなされない、いわゆるサービス残業をしていないでしょうか。

美容師が行う仕事は、スタイリストが行うヘアカットと、アシスタントやスタッフが行う洗髪、パーマ、掃除、その他の雑務とに大きく二分され、各スタイリストが行う業務には、ヘアカットのほかに、商品の発注、開店前ないし営業時間内における清掃、予約の電話受付、備品管理等の業務が含まれます。
また、エステティシャンの業務も、店の営業時間中になされるお客様への施術だけにとどまりません。施術を身につけるための練習や店の清掃、お客様の予約管理業務など多岐に渡ります。

会社の指示により、このような業務がなされている場合、それは労働時間内の業務にあたるため、法定の労働時間を超えた労働時間については残業代が支払われなければならないはずです。

しかし、本来重要な業務である施術を身につけるための練習やお客様の予約管理などは、会社の指示によりなされているにもかかわらず、いわゆるサービス残業として、残業代が支払われていないことがあります。特に、先輩から後輩への技術の伝達を要するエステ業界では、このような練習の時間を労働時間とは認めない傾向があるようです。

エステティシャンの過酷な勤務状態が問題となった事例

平成26年10月、全国展開する大手エステサロンの従業員が、エステサロン運営会社を相手方として、未払いとなっている残業代の支払を求める訴訟を提起し話題になりました。

報道によると、訴訟を提起したエステティシャンは、月に80時間から100時間くらいの残業を恒常的にせざるを得ない状況に置かれていたようです。
また、この裁判では「マタニティー・ハラスメント(マタハラ)」も問題となっており、エステ業界が、女性が中心の職場でありながら、女性にとって必ずしも働きやすい環境にあるわけではないことが注目されました。

当事務所でご依頼を受けたエステ業界の従業員においても、お昼の休憩時間すらとることができず、十分な休日もなく毎日夜遅くまで働かされるという実態が問題となったケースがあります。
また、会社には、従業員の労働時間を把握する義務があるにもかかわらず、会社がタイムカード等による出退勤時刻を把握する義務を怠っているという現状もありました。

会社との交渉過程において、会社からは基本給に一定の残業代が含まれているといった主張がなされましたが、最高裁判所の判例の基準からすると、その主張はおよそ認められないものでした。

これらのことは、決して全ての会社に該当するものではありませんが、エステ等の美容業界においては、過酷な勤務状態にありながらも、労働基準法に従った残業代が適正に支払われていないことがあるようです。

雇用形態を確認しよう

美容業界の中には、実態は残業代の支払をしなければならない雇用契約であるにもかかわらず、業務委託契約を締結することにより、残業代の支払を免れているケースもあるようです。

美容業界の残業代請求で悩んだら、まずはご相談を

美容業界の残業代請求で悩んだら、まずはご相談を

以上のように、美容業界においては、正当な残業代の支払がなされない、いわゆるサービス残業が常態化している可能性があります。
また、美容業界では、師匠や先輩から技術を身につけさせてもらっているのだから、その分のお金はもらわなくても仕方がないという風潮があることや、ワンマン社長が大きな力を握っていることが多いといった事情等から、従業員が会社に対して声を上げにくくなっているという現状があるのかもしれません。
しかしながら、働いた分の賃金を得るのは働く人の権利です。これは、エステティシャン等の美容業界における従業員にも当然にあてはまります。

当事務所では、美容業界で働く方々の残業代請求のお手伝いをしています。
訴訟を提起することなく、会社との交渉を通して、十分な残業代を得ることができたケースもあります。

美容業界におけるサービス残業に悩まれている方は、一度、ベリーベスト法律事務所の弁護士にご相談ください。

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